Bee フレンズ!
ミツバチと仲間たちの楽しい養蜂時間
第3回 岐阜県岐阜市 趣味の養蜂家 上杉さん
蜜のいっぱい詰まった蜜巣を持つ上杉さん
岐阜市内のとある住宅街・・・真新しいツインタワーが見下ろすJR岐阜駅にも程近いこの場所で、年間約900キロものはちみつを採るツワモノ養蜂家を訪ねてやってきました!
趣味で養蜂を始めた上杉さんは、森の中に分け入ることなく、いつもの暮らしの近くで養蜂を成功させ楽しんでおられます。都会に暮らしながら、養蜂をやってみたい!と憧れている皆様へのヒントが詰まった取材となりました。
2つのタワーが立っている場所がJR岐阜駅。
■なぜ養蜂を始めようと思ったのですか?
初めニホンミツバチ、からのセイヨウミツバチ。
友達が養蜂を始めてね。生き物を飼うのが好きだから、自分でもやってみようと思ったのが今から十数年前のこと。市内に持っているビルの屋上があいていたから、そこでやってみようということでね。
最初は2群の日本ミツバチを飼っていたけど、なかなか増えていかないし、あげくの果てに逃げてしまったりして失敗だった。それで、セイヨウミツバチを飼いはじめて今に至ります。2ヶ所のビルの屋上で飼っていて、今は合計で25群くらいかな〜?
住宅街に建つ、ビルの屋上が養蜂場に!蜜しぼりもここでやっています。
■養蜂をやってみて楽しさ、やりがいは?
水道、電気完備の養蜂場!?
生き物を飼うのが好きだからね。はちみつ欲しさというより、蜂を飼うのをを楽しんでいる感じ(笑)蜜は貯まるからしぼるけどね。年に6回くらいは蜜しぼりをやっていて、友達3人くらいに来てもらってやらないと追っつかない。しぼったはちみつは、まず、ご近所におすそ分け。ミツバチを飼っているとご近所に迷惑がかかることもあるから、おすそ分けは大事だよね(笑)。
このあたりは住宅街だけど、となりに公園があったり、小学校の桜並木、長良川の堤防まで飛んでいって蜜を採ってきてくれるから蜜源は豊富にある。基本的には百花蜜やね。時期によって、ヘアリーベッチとか野バラ、春だと桜の蜜が入ることもあるよ。
しっかりと蜜蓋のついた蜜巣です。
ビルの屋上だから、水道が通っていて水場があるし、電気も通っているから掃除なんかも掃除機でやってる(笑)。楽だよ。下草が生えないので草刈もしなくていい。コンクリートの床だから人工芝をしいて照り返しを少なくておくと作業がしやすい。
ただ、自然の環境じゃないからミツバチの水飲み場は作ってあげないと。洗面器に水をはり、炭をいれて浄化して、ミツバチがキレイな水を飲めるように工夫しています。
電気掃除機で養蜂場の掃除ができるなんて!
■養蜂をやる上で大変なこと、苦労した点は何ですか?
屋上へどうやって運ぶのか・・・それが問題!
屋上にある養蜂場だから、機材を屋上まで運ぶのが大変。何しろエレベータがない古いビルだからね。友達に手伝ってもらったりしてやってます。冬越しはBeeカバーをかけて暖かくしてあげれば問題ない。
ビルの屋上に住む、ミツバチさんたちです。元気です!
■今後の目標を教えてください!
ミツバチと過ごす日々を楽しむ
群を増やすとか、そいういう目標はないですね。蜜が貯まったら蜜しぼり。あとは現状維持で楽しんでやっていきたいと思っています。
2017年10月6日取材