Bee フレンズ!
ミツバチと仲間たちの楽しい養蜂時間
第5回 愛知県知多郡美浜町 趣味の養蜂家 酒井敦子さん
巣箱の様子をチェックする酒井さん
今回の「Bee フレンズ!」は海辺の街からお届けします!
海なし県・岐阜からやってきた我々、秋田屋取材班は海を見ただけでテンションが上がりましたが、この場所に住むミツバチと、趣味の養蜂家、酒井敦子さんにお会いできるということで、さらに張り切ってやってまいりました♪
緑がいっぱいの素敵なお庭に面したご自宅のベランダで養蜂をされています。まさに、ミツバチと共に暮らすライフスタイルを実践されており、「こんな生活してみたい」という夢をお持ちの方必見の記事ですよ!(実はわたしもその一人・・・)
まずは、酒井さんが経営されているカレー屋さん「南洋の父サウス」の目の前にひろがるビーチから取材が始まりました。(カレー屋さんの情報は記事の最後に!)
海苔の養殖もされている穏やかな海辺です。
ここから車で数分のところに養蜂場があります。
■なぜ養蜂を始めようと思ったのですか?
あこがれの「ミツバチがいる庭」
最初は、庭作業をしている時に「ミツバチが飛びまわっている庭っていいな〜」と 安易な気持ちではじめました。
何か庭で飼いたいと考えていて、最初はヤギや烏骨鶏も候補に上がっていましたが、夫が「どうせ世話をするのは俺になるんだから!」とNG。なぜかミツバチだったらOKということで養蜂を始めました。3年前の2015年に蜂を分けてもらったのが最初のミツバチとの出会いです。
緑が生い茂る素敵な庭。ここならミツバチが元気に飛び回る姿も楽しめますね!
■養蜂をやってみて楽しさ、やりがいは?
「養蜂が生きがい」と言えるまでになってしまった!
安易な気持ちではじめたわけですが、はじめての採蜜の時は、タンクから流れ出る黄金色の蜂蜜を見て感動の涙。
はちみつ、蜜蝋と自然の恵みがいただける喜び。人工分蜂に挑戦して女王蜂が誕生し、産卵した時の喜び。花粉を沢山つけて巣箱に戻ってくる姿の愛らしさ。
暑くても一生懸命に働いている姿を見て励まされたり・・・
毎日眺めて育てているうちに愛着が湧き育てるのが楽しくなりました。
自分の子どもを育てているのといっしょなんだと思います。私にとって養蜂は生きがいになっています。今では、はちみつが欲しいからというよりも、ミツバチがかわいいから養蜂を続けている、という感覚にまでなっています。
元気な女王蜂の姿も見られました!真ん中にいるお腹の大きい方が女王様です。
巣箱には、それぞれ「ハナコ」「ウメコ」「サクラ」「マツコ」と名前をつけています。みんな、「ハナコ」を祖とする蜂群です。名前をつけるとさらに愛着がわきますね。「最近マツコの元気がなくて・・・」とか自然に言えてしまいます。最初は「ヴィクトリア」や「スカーレット」と言った洋風の名前をつけていたんです。でも元気がなくうまく育ってくれない。それならやっぱり日本の女の子の名前かと、改名したところ元気に育ってくれました。
養蜂を始めてから、働き蜂はすべて女の子ということを知り、さらに親近感がわきましたね。日々、彼女たちのガールズパワーに励まされています。
巣箱に「ハナコ」「マツコ」と名札を貼っています!
蜜源となる植物は、この家を建てる前から周辺にあったモチノキなど。庭の中にも蜜源となる木を植えました。クロガネモチ、ネズミモチ、ビワなんかもありますね。その年によって、栗の蜜が混じったり、ハゼの蜜が混じったり。ぜんぜん違った味のはちみつが採れることも楽しいですね。
庭に生えている蜜源植物「ネズミモチ」の木です。
■養蜂をやる上で大変なこと、苦労した点は何ですか?
すべてが大変!ミツバチとふれあう中で学ぶ。
私は養蜂について全く知識がなく師匠もいないところからはじめたので、失敗することもあるしすべてが大変で苦労が多いです。
台風時の暴風対策で、風に飛ばされないように巣箱を移動しようとした時、思った以上に重くてひっくり返さないように運ぶのが大変でした。
秋になると毎日、スズメバチが早朝からミツバチを襲いにやってくるのですが
ミツバチを守ろうとスズメバチを網で捕まえて駆除しようとしても捕まえるのが下手で逃げられ襲われ、怖い思いをしたこともあり、スズメバチとの戦いは苦労します。最近は、バトミントンのラケットでしとめる方法を編み出しました!
採蜜は、友人が手伝ってくれることもありましたが、巣箱から巣脾を取り出して蜜蝋を剥がして分離機に入れて、回して採蜜までの作業をひとりで行うのはまだ慣れていないせいもあってかとても苦労しています。
■今後の目標を教えてください!
ミツバチの輪を広げていきたい
ポリネーションに挑戦したいです。 知りあいの方がフルーツ農園を経営されているのですがそこで育てている果物の受粉のお手伝いができるようにしたい。
そして美味しい蜂蜜を作ること。
遠い将来?事業化も考えていますがまだまだそれは先のこと。その前にいちばんやるべきことは養蜂技術の向上です。
ミツバチと触れ合うことで癒しの体験をしてもらえるような「ハチランド」を作りたい、はちみつアイスクリームを楽しんでもらいたいなどなど・・・夢は無限に膨らみます!
今回、取材させていただいた酒井さんは、養蜂場からすぐの海辺でカレー屋さんを営まれています。テレビでも紹介されるほどの評判のお店とのことです。今はまだありませんが、近い将来、酒井さんのはちみつを使ったメニューも登場するかも!?乞うご期待! 南洋の父サウス 〒470-3233 愛知県知多郡美浜町奥田天野56-2 1010てんてん 広場内 ※駐車場30台まで完備 営業時間などは、ホームページでチェックしてくださいね! http://1010hiroba.com/ |
2018年10月26日取材